
2024.03.02
香炉灰をきれいにする。香炉灰を整える。
店で使っている香炉の灰をきれいにします。
せっかくなので記事ににしてご紹介します。
①準備。使用する道具。
茶漉し(100均で購入して灰ふるい専用)、ボール・鍋などの容器、
燃えカスを入れるゴミ袋、スプーン、下に敷く新聞紙、濡れ布巾。
あれば火箸や芯つまみ。
②必ず、火の気の無い状態である事を確認にて下さい。
台所の流しで行うのをお勧めしています。
香炉には線香や焼香の燃え残りカスがあります。目立つ物は除けます。
③ボールに茶漉しを置いて、灰を掬い入れて篩って行きます。燃え残った短い線香、固まってる粒上になった灰など。
茶漉しに残った燃えカスは除けます。また香炉の灰を茶漉しに移しいれ篩う→カスは除けるを繰り返します。
④灰の中の燃え残りが結構ありました。袋に入れて捨てます。
⑤篩った灰は元の香炉に戻します。灰はとてもベタベタします。濡れ布巾で香炉の周りを
拭き清め、香炉内側の縁周りに付いている灰も拭き取ります。
灰を篩うと周りにも結構舞ってしまます。濡れ布巾で拭いて下さい。
手もベタ付いていますので、一度手も洗いましょう。
⑥香炉の灰を均す為、軽ーーく香炉を揺すってください。
勢い良くやると・・・・・篩った灰は非常に軽く舞うので、
「エライこっちゃ!」な事になりますのでご注意を!
⑦少し灰の表面を押えます。デザートスプーンなどで本当に、ごく優しく、軽く滑らすように
灰を押えます。強く押すとせっかく篩って空気が入ったのに、空気が抜けてしまうから本当にそっとです。
スプーンは動かさず、香炉を回しながらやっても良いですが、その際は下に何か必ず敷いてください。
テーブルを傷つける可能性があります。
⑧綺麗に整えた灰で、浄土真宗向けのお線香の焚き方で焚いてみました。
浄土真宗はお西さんでもお東さんでも、お線香を折って(13~15㎝程度の実用・家庭用線香なら4等分程)
ローソクの火でまとめて着火します。線香の頭が赤くなったら香炉に寝かせて置きます。
線香に移った炎は手を振って消してください。火が点いた線香ですのでしっかり摘まんでいて下さい。
口の息で「フーっ」と消すのはダメです。
寝かせた線香の上にお焼香をパラりとくべて下さい。
浄土真宗本願寺派(お西)は1つまみ、真宗大谷派(お東)は2つまみです。
お焼香を摘まんだ手は額の前で押し頂いたりせず、焼香の入った香合から
香炉の直接移動で大丈夫です。
お客様とお話しをしていて、
「お線香の火が途中で消えてしまう」と言われた方は、お焼香のくべすぎ、
蝋燭が消えるまでの間、何つまみも乗せておられたのが原因で、空気遮断されて
火が消えていました。
また別のお客様は、
「お焼香しても、線香も消えるし、お焼香も燃えない」と言われ、詳しく伺ってみると、
短く折った4当分にした線香の1本のみに着火し、その上にお焼香をして
おられ、こちらは火力不足で火が消えた事が分かりました。
また、篩ったばかりの灰に線香を乗せる(寝かせる)と重みで沈んでしまい
消火してしまう場合もあります。灰の表面を軽く押えるのをお勧めするのは
沈みにくくするためです。
お彼岸やお盆、ご法事の前などに香炉のお手入れも忘れずやってみて下さいね。
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