
2018.10.06
おまいりと共にある郷土の料理 第4回
おまいりと共にある郷土の料理 第4回
●涅槃だんご
こちら↓のカラフルなお団子は、「涅槃団子」といいます。
2月~3月の涅槃会の際に作られるお団子です。
禅宗や真言宗、浄土宗のお寺さんで、涅槃会の際に本堂で撒かれます。
色は、白、赤、黄、緑が多いですが、本来は紫も入れて5色です。
お寺さんの五色幕とかと同じです。お団子の大きさは2.5㎝位の小ぶりなお団子です。
作り方は、米粉に熱湯加えて混ぜで捏ね、団子に丸めて蒸します。
蒸しあがったら急いで水をかけて冷やし、団扇で扇いで冷まします。
一晩置くと表面も乾燥して固まります。米粉とお湯のみで作るので、シンプルなお団子です。
出来立てならばそのまま食べても、乾燥したものならば、トースターやフライパンで
軽く炙って、お醤油でも付けながら食べる事が多いです。
こちらもお寺さんやお家ごとに色合いが違います。
こちら↑は私の友人がおまいりに行ったお寺さんのもので、とても淡い色合です。
画像では分かり辛いのですが、金箔銀箔がまぶしてあったと言ってました。
チロルチョコも撒かれたようですね。
手芸の得意な方だと、お寺さんで貰ってきたこのお団子を入れたリリアンで編んだ
お守りを作って、友達やご近所さんへ、一年の無病息災を願って配る人もいます。
(↑画像はネットより探して利用させて頂きました。)
今でも交通安全に車のレバーとかに下げている人もいますし、
今の子供は分からないですが、私の子供の頃だと、ランドセルに付けてる子もいました。
食べもするけど、「お守り」として大切にしてにするものでもあるのです。
10年位前までは、お寺さんでも、知人のおばちゃんとかにも、お守り貰ってましたが
この数年では珍しい物になりました。
こちら↓はネットからの画像ですが、石川県、福井県、新潟県、にも涅槃団子と呼ばれる物があるようです。
(↑画像はネットより探して利用させて頂きました。)
まん丸のお団子でなくて、マーブル模様のおはじきみたいで可愛いですね。
その年の干支の動物も作って混ぜている地域もあるようです。
(どれが何処の地域のものなのかは分かりません。)
富山県以外の所でも、このお団子は、食べると一年無病息災、
山に入る時に身に着けると、マムシ除けになり、魔除けになり、
「お守り」としても大事にされているのは一緒のようです。