おまいりと共にある郷土の料理 第1回

「おまいりと共にある郷土の料理」第1回

●はじめに

5回に分けてブログに掲載する「おまいりと共にある郷土の料理」ですが、

これは平成29年秋に、全国各地の仏壇店の方々と年に一度開催している勉強会で

私がお話しした内容を元にしています。

各地の方に、「富山の浄土真宗のおまいり事について紹介してもらえたら。」という

話から料理と結び付けた内容に発展させて富山の紹介をしました。

ブログで記事にするにあたり、内容を再構成しました。

日々仕事をしながら、ごはんを食べながら感じている事をまとめています。

拙い文章、内容ですが、ご興味がございましたらご一読くださいませ。

木本結

 

 

 

●我が家のごはん事情 

この話をする事になった発端は、私がSNSで上げている我が家の晩御飯や

COOKPADに掲載しているレシピの事がきっかけです。

Facebookや店のブログに料理の話題をよく出しているのですが、

私は、料理を作るのも、食べるのも、大好きです。基本的に食べ物の好き嫌いも無いですし、

お酒も好きなので、美味しく食べて、美味しく飲める事は幸せな事だといつも思っています。

なので美味しいごはんが出来た日にはSNSによく掲載してします。

 

 

料理を作る事、食べる事が好きなのは、やはり料理上手な母あっての事だろうと思います。

母は、家族に食べさせる事に関してはとにかく大事にしてくれました。

家族が一番人数多い時は、明治生まれの曾祖父母、大正生まれの祖父母、

両親、私たち三姉妹、と9人家族で、

食べたい物の嗜好や食べれる物が異なるので、日々の食事作りは大変だったと言います。

それでも毎日の食事の中で、旬の素材であるとか、正月のお節料理からお雛様、お祭りだったりの行事ごとの料理、

また曾祖父母や祖母が茶道の先生だったので、初釜などで振る舞う料理なども

一生懸命作っていました。

 

 

 

私の母は、富山生まれではなく、長崎県・五島列島の出身です。

 

 

「若奥さんは富山の人じゃないから、〇〇は食べた事ないでしょう」とか

「〇〇は知らないでしょう」と言われるのが何より腹立たしく思っていたようで、

富山の習慣だとか、郷土料理だとか、必死に勉強したようです。

なので、我が家の食卓は、昔ながらのお惣菜から、子供の好きなハンバーグ等の

洋食メニュー、母の実家からの九州の産物など、多彩なメニューで、

とても豊かなものでした。

 

第2回へ続く