
2018.10.06
おまいりと共にある郷土の料理 第1回
「おまいりと共にある郷土の料理」第1回
●はじめに
5回に分けてブログに掲載する「おまいりと共にある郷土の料理」ですが、
これは平成29年秋に、全国各地の仏壇店の方々と年に一度開催している勉強会で
私がお話しした内容を元にしています。
各地の方に、「富山の浄土真宗のおまいり事について紹介してもらえたら。」という
話から料理と結び付けた内容に発展させて富山の紹介をしました。
ブログで記事にするにあたり、内容を再構成しました。
日々仕事をしながら、ごはんを食べながら感じている事をまとめています。
拙い文章、内容ですが、ご興味がございましたらご一読くださいませ。
木本結
●我が家のごはん事情
この話をする事になった発端は、私がSNSで上げている我が家の晩御飯や
COOKPADに掲載しているレシピの事がきっかけです。
Facebookや店のブログに料理の話題をよく出しているのですが、
私は、料理を作るのも、食べるのも、大好きです。基本的に食べ物の好き嫌いも無いですし、
お酒も好きなので、美味しく食べて、美味しく飲める事は幸せな事だといつも思っています。
なので美味しいごはんが出来た日にはSNSによく掲載してします。
料理を作る事、食べる事が好きなのは、やはり料理上手な母あっての事だろうと思います。
母は、家族に食べさせる事に関してはとにかく大事にしてくれました。
家族が一番人数多い時は、明治生まれの曾祖父母、大正生まれの祖父母、
両親、私たち三姉妹、と9人家族で、
食べたい物の嗜好や食べれる物が異なるので、日々の食事作りは大変だったと言います。
それでも毎日の食事の中で、旬の素材であるとか、正月のお節料理からお雛様、お祭りだったりの行事ごとの料理、
また曾祖父母や祖母が茶道の先生だったので、初釜などで振る舞う料理なども
一生懸命作っていました。
私の母は、富山生まれではなく、長崎県・五島列島の出身です。
「若奥さんは富山の人じゃないから、〇〇は食べた事ないでしょう」とか
「〇〇は知らないでしょう」と言われるのが何より腹立たしく思っていたようで、
富山の習慣だとか、郷土料理だとか、必死に勉強したようです。
なので、我が家の食卓は、昔ながらのお惣菜から、子供の好きなハンバーグ等の
洋食メニュー、母の実家からの九州の産物など、多彩なメニューで、
とても豊かなものでした。