報恩講のいとこ煮 いとこ煮レシピ

去年からどうしても作ってみたかった、念願の「いとこ煮」を

母に教えてもらいながら作ってみました。

富山の郷土料理でもあります。

 

「いとこ煮」は浄土真宗の開祖・親鸞聖人の祥月命日のおまいり

「報恩講」の法要の際に食べられる事が多い料理です。

大根や里芋などのたっぷりの野菜と小豆が入った汁物です。

小豆は親鸞聖人の好物だったそうで、浄土真宗の多い地域の報恩講の

御膳では小豆を使った一品が添えられる事が多いようです。

亡くなった方の好きだったものをお供えしてあげたい、というのは

今も昔も変わらない、優しい気持ちの表れですね。

 

我が家では、冬の間に何度か食卓に登場する「冬の味」となっています。

それでは、分量と作り方です。

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いとこ煮

材料(たっぷり10人前くらい)

(カッコ内)の分量は皮をむく前の分量の目安

・大根 1/2本(約600g)  ・人参 1本

・里芋 小ぶりのもの15個(約500g) ・ごぼう 1本

・こんにゃく 1枚(250g)  ・厚揚げ 1枚

・小豆 100~150g   ・味噌  130~150g

 

 

①下ごしらえ。野菜を切る。

・里芋 皮を剥き、(大きな物はカットして一口大に。大きさの目安は冷凍の里芋。)

2度ほど下茹でしてぬめりを取っておく。

・小豆 さっと洗い、たっぷりの水(1000㏄)で硬めに茹でる。

小豆の茹で汁も後で使用します。

(今回は圧力鍋使用。沸騰してから約2分で火を止めました。

煮崩れてドロドロにならないように注意!)

圧力鍋、保温鍋等、調理方法により時間が違いますので、

下ごしらえのタイミングにご注意下さい。

・大根 皮を剥き、厚さ3ミリ位の短冊切にする。

・人参 皮を剥き、厚さ3ミリくらいのイチョウ切にする。

・ごぼう 表面を包丁の背でこそげ、ささがきにする。さっと水にさらし、アク抜きする。

・こんにゃく  厚さ3~5ミリ程の小口切にする。アクが気になれば下茹でする。

 

②大きめの鍋で野菜を煮る。

大根、人参、ごぼう、こんにゃく、里芋をいれ、

野菜が被るくらいの水(約1,500㏄)を入れる。

強めの中火にして、15~20分煮る。 途中、アクを取る。

里芋が煮崩れないよう、混ぜたりせず煮ました。鍋は5リットルのもの使用。

 

③煮ている間に、厚揚げを切る。縦横1/2にして、厚さ1センチほど。

 

④大根、人参が柔らかくなったら、厚揚げを入れて1~2分煮る。

 

⑤小豆を煮汁ごと入れる。煮汁は多ければ加減する。

ここで全体をさっと混ぜ、ひと煮立ち。

 

⑥味噌を入れて煮溶かし、全体に味噌をなじませ、火を止める。

味噌の量もご家庭ごとのお好みに合わせて加減してください。

 

 

⑦合掌! いただきます!

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今回は、小豆たっぷりの「いとこ煮」でした。

(レシピは調整した分量を書いていますが、実は250g入れました。

母が少し残っても仕方ないから!と1袋全部煮た。。。

しかも3分以上加圧し、煮崩れた。)

小豆の煮方が難しいですが、煮崩れるとざらつきのあるお汁になるので、

硬めに煮るのを心がけたいです。

 

 

カレーでも豚汁でも沢山で作れば美味しいのと同じで、

いとこ煮も野菜たっぷりで作ると野菜のお出汁で、

優しい味わいの汁物になります。特に今の時期は、大根や里芋の美味しい季節♪

精進料理なので、煮干しや鰹出汁は使わず水だけで煮てますが、

昆布出汁を加えて煮てもいいかもしれません。

 

手っ取り早く、少量作るには、冷凍や水煮の里芋、豚汁用に大根人参など

水煮したパック、味付けなしの小豆煮の缶詰めなどを利用するのも今様で、

時短、お手軽かな?!

 

 

地味な料理ですし、若い人には「物足りない」と感じられるかもしれませんが、

野菜の出汁の旨味を味わうことの出来る料理です。

手間もかかりますが、頑張った分、美味しく出来ると思います。

 

寒い日に、

月忌まいりの日に、

報恩講のお勤めがある日に、

「いとこ煮」一度作ってみませんか?

 

 

 

(現実的な4~5人分のレシピは、後日、COOKPADに書いてから掲載します。

今どきは4~5人分でも多いのかなぁ。。。)

 

12月9日追記

COOKPADに掲載していた「いとこ煮」のレシピですが、

作り方の工程の画像を加え、材料の分量も見直したものに

書き換えをしました。ぜひご覧ください。

COOKPAD いとこ煮~富山の冬の味~ byゆい結