
2017.07.28
お盆前にお仏具をきれいに♪
もうすぐお盆です。
今日は真鍮製仏具のお手入れについてご紹介します。
花立、香炉、火立て、おりん等の真鍮製の仏具は定期的なお手入れが必要です。
お仏壇に置いておくだけでも金色だったものが黒っぽくくすんでいきます。
お寺様でもよく利用され、当店でも使用している「ニューテガール」という
仏具磨きの洗浄液を使ってのお手入れをご紹介します。
ニューテガール 左)小 100㏄セット 右)中 250㏄セット
セットの中にはニューテガールの原液が入っています。
この液体を水で20~30倍に薄めて作った洗浄液を使用します。
この五具足を洗います。しばらく展示したままだったので、だいぶん色が悪くなっています。
仏具は一つひとつ洗っていきます。
容器は2つ準備してください。
左側の容器(1つ目)には「ニューテガール」原液を水で薄めた洗浄液、
右側の白い容器(2つ目)には水を入れています。
テガールの洗浄液に10~30秒、漬けながら振り洗いしてください。
綺麗になっていくのが見ていて直ぐに分かります。
模様や彫物の目地の汚れにはスポンジ(セット付属)や歯ブラシを使って磨いてください。
洗浄液で洗ったら水の入った容器に入れておきます。
1つ洗浄液で洗っては水の容器にいれ、また1つ洗っては水の容器に入れ、
どんどん洗浄液で洗っていきます。
洗浄液で洗ったら、水でよく洗い流します。
水で洗ったらタオル等で水気を拭き、しばらく乾燥。
最後に、テガールダスター(付属)で磨いてお手入れ終了です。
綺麗になってるの、分かりますか?!
時間かからずに出来るので、沢山の(しかも大きい)お仏具があるお寺さんでも
「お手入れはニューテガール」と決めておられる所が多いです。
その他・・・。
①ニューテガールで洗えない金物仏具もあります。
金メッキ加工や着色加工等した仏具は洗えません。
研磨剤が入ったクリーム状の磨き剤も使ってはいけません。
研磨剤が表面の加工を傷付けてしまいます。
金メッキ加工、着色加工など表面加工してある仏具のお手入れは
乾拭きだけにしてください。
「ニューテガール」は所謂「真鍮製 磨き」と言われている物に
使用出来ます。
②残ったニューテガールの洗浄液は、空き瓶にでも入れて保管すれば
半年位は持ちますので、お盆前に作ったものなら年末にも使えます。
当店でも再利用していますよ。
また、原液を薄める時も、1本丸々は使わず少量ずつ洗浄液を作っています。
この事をお客様に教えてから、買いにきて下さる頻度が減りましたよ( ;∀;)
③テガールダスターは、特殊加工のしてあるものなので、洗濯したりすると
加工が取れて無くなってしまいます。汚れて洗いたくなってもご注意を。
④緑青(ろくしょう、青白っぽいもの)は取れません。
緑青が出てしまったものは、機械による磨き直しが必要です。
⑤輪灯などは電装や、配線が付いています。配線が邪魔にならないように輪灯本体に結束バンド等で固定してある場合もありますので、そういう物は無理せず、外さないでおきましょう。(お掃除の時に仏具全てを出してしまったら、仕舞う時に何処にどう有ったのか分からなくなったとか、時々ご相談があります故、お気をつけください。)
発売からもうすでに30年以上は経っていると思いますが、
これが来た日には「凄いものが出た!」みたいな感じで大興奮で売っていたような
記憶があります。私が小学校低学年とか、そんな昔からあるものです。
ニューテガール以後は、新しい別の洗浄剤もあったのかもしれませんが、
ほとんど見聞きしていません。
これが仏具のお手入れ用品の「定番商品」スタンダードです。
バケツもサービスしておりますので、お盆、お彼岸、年末、
法要の前、金物仏具のお手入れの際に是非一度ご利用くださいませ。