
2016.07.29
梅干しの土用干し。大伴家持の鰻の歌。
梅雨が明けるとぐっと暑くなりますね。
明日は土用の丑の日です。鰻、食べたいです!
萬葉集の中に、大伴家持のこんな歌があります。(巻16-3853)
『石麻呂に 吾(われ)物申す 夏痩せに 良しといふ物ぞ 鰻(むなぎ)漁(と)り食(め)せ』
「私、(吉田)石麻呂に言ったんだよ、夏痩せには鰻がいいから、漁ってきて食べたらいいよ、って。」
土用の丑の日には鰻を食べよう!と流行らせたのは平賀源内だそうですが、江戸時代よりもっともっと昔の家持の頃から、「夏には鰻を食べるといいよ!」という事が言われていたのですね。昔の人が体得してきた知恵って本当に凄いですね。
鰻と一緒に食べると「食べ合わせが悪いもの」として「梅干し」がありますが、近年は、そんなに相性悪くないとも聞きますね。今日見たTV番組では「丑の日だから『う』のつくもの食べればいい。」って言ってました。うどん、梅干し、牛、等々。。。
5月の末に、お世話になっているお寺様から沢山の青梅を頂きました。境内に何本も梅の木があって、毎年沢山の梅が収穫できるそうです。
頂いてきてすぐに梅干しを仕込みました。今年は「普通の梅干し」と紫蘇を入れない「白漬け」にも挑戦してみました。
そして今日、気温も高く、日差しも強いので、1回目の土用干しをしました。
画像左側が白漬け。塩のみで漬けた梅干しです。初めて作ってみるので仕上がりが楽しみです。
右側のは普通の梅干し(紫蘇を加えたのも)。甕から出してザルに並べていくと、短い時間でもみるみる赤が濃く鮮やか発色します。梅干しのキレイな赤色に、先人の知恵に感動です。
ほたほたして美味しそう。(ほたほた、って富山弁?!)
自分で漬けた梅干しは本当に可愛く見えます。
あと2日、土用干ししますが、干し上がりがとても楽しみです。
今年も美味しく出来ますように。
・・・以上、お仏壇とはあまり関係がない事でした。