梅干しの土用干し。大伴家持の鰻の歌。

梅雨が明けるとぐっと暑くなりますね。

 

明日は土用の丑の日です。鰻、食べたいです!

 

萬葉集の中に、大伴家持のこんな歌があります。(巻16-3853)

 

『石麻呂に 吾(われ)物申す 夏痩せに 良しといふ物ぞ 鰻(むなぎ)漁(と)り食(め)せ』

 

「私、(吉田)石麻呂に言ったんだよ、夏痩せには鰻がいいから、漁ってきて食べたらいいよ、って。」

 

土用の丑の日には鰻を食べよう!と流行らせたのは平賀源内だそうですが、江戸時代よりもっともっと昔の家持の頃から、「夏には鰻を食べるといいよ!」という事が言われていたのですね。昔の人が体得してきた知恵って本当に凄いですね。

 

鰻と一緒に食べると「食べ合わせが悪いもの」として「梅干し」がありますが、近年は、そんなに相性悪くないとも聞きますね。今日見たTV番組では「丑の日だから『う』のつくもの食べればいい。」って言ってました。うどん、梅干し、牛、等々。。。

 

 

5月の末に、お世話になっているお寺様から沢山の青梅を頂きました。境内に何本も梅の木があって、毎年沢山の梅が収穫できるそうです。

 

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頂いてきてすぐに梅干しを仕込みました。今年は「普通の梅干し」と紫蘇を入れない「白漬け」にも挑戦してみました。

そして今日、気温も高く、日差しも強いので、1回目の土用干しをしました。

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画像左側が白漬け。塩のみで漬けた梅干しです。初めて作ってみるので仕上がりが楽しみです。

 

右側のは普通の梅干し(紫蘇を加えたのも)。甕から出してザルに並べていくと、短い時間でもみるみる赤が濃く鮮やか発色します。梅干しのキレイな赤色に、先人の知恵に感動です。

 

ほたほたして美味しそう。(ほたほた、って富山弁?!)

自分で漬けた梅干しは本当に可愛く見えます。

あと2日、土用干ししますが、干し上がりがとても楽しみです。

今年も美味しく出来ますように。

 

・・・以上、お仏壇とはあまり関係がない事でした。